10.3969/j.issn.1007-5070.2018.07.008
「ヴィヨンの妻」における妻の心理変化に対する一考察 ——《维荣之妻》中妻子心理变化之考察
筆者は日本文学史の授業をきっかけにして無頼派の代表人物――太宰治に興味を持ってきて、彼の作品がなぜ虚無的?頽廃的な社会感覚に満ちているのか、彼自身がなぜ若いうちに自殺の道を選んだのか…いろいろな疑問があった.そして、彼が1947年、すなわち自殺する前の一年に書いた短編小説、「ビィヨンの妻」に注意を払い、拝読した.作者が男なのに、女性独白の小説を書くなんて、少し変だと思った.「ビィヨンの妻」を読み終わり、一番印象に残るのはやはり主人公の「妻」だったが、最初、家庭観念の強い、夫の前で弱々しかった彼女が、なぜ家から離れ、さらに「人非人でもいいぢゃないの.私たちは、生きてゐさえすればいいのよ」という話も出てきたのか、彼女の心理がいったいどう変化してきたのか、ということに深く興味を持つようになったのである.本論はまず創作背景を考察して、あらすじを整理する.それから、先行研究を踏まえ、「妻」の心理変化を分析してみる.
[キーワード]太宰治、ビィヨンの妻、創作背景、心理変化
R473.74;R395.6;R783.5
2018-05-15(万方平台首次上网日期,不代表论文的发表时间)
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